あと1週間
さて、前回書きました通り、5月27日をもちまして楽器から離れます。
札幌に入るまでちょうど1週間となりました。「5月27日が最後」と決めたのが約2ヶ月前で、「2ヶ月ゆっくりと準備をしていこう」と思っていたんですが、いざ本番が近付いてくると、この2ヶ月はあまりに早かったなぁと感じています。
正直、具体的な演奏の面では、東京の今の環境で準備できることは限られています。それでも、今はこっちでできることを精いっぱいやっている、という感じでしょうかね。
中学3年生の夏のコンクールで、ソロがありました。そのソロで5人の審査員の先生が講評で褒めてくださり、あれが自分の負けず嫌いと向上心をグッと加速させたと思います。ちなみにその中には、元洛南高校の指導者、宮本先生がいらっしゃいました。
ですが、僕は最初は、高校で吹奏楽を続けるつもりはありませんでした。正直、最初の頃は、高校選びにおいて吹奏楽を重視していました。ですが、ある時から「別なことをやってみたい」と思うようになって、受験が近づいた冬には既に吹奏楽を高校でも続ける気はなくなっていました。
なんとか南高に受かって、当時は3月に1・2年生のみで開催されていた(僕が高1の時まで)南高の吹奏楽部の定期演奏会に行くことにしました。ちょうどこの時は第25回、そして当時の顧問の定年退職記念定期演奏会でした。そして、この定期演奏会の当日の朝刊で、公立高校の教職員の異動が発表され、新年度から南高に、当時遠軽高校の指導をしていた今井先生が来るということを知りました。
今井先生は、僕が中学1年生の頃の1年間、笑ってコラえての「吹奏楽の旅」で特集されていたこともあり、異動を知った瞬間に「絶対にこの先生の下で部活をやりたい」と僕は思いました。全道、全国という夢に3年間かけてみようとここで決意しました。
そして、南高の吹奏楽部に入って、南高の講師の先生方やそれ以外の先生方も含め、本当に多くの先生方と出会いました。札響島方先生、シエナWO黒岩先生、元札響吉田さん、元N響山本先生、Sax原博巳先生、都響Tp大隅先生、塩谷晋平先生、Saxオリタノボッタさん、Euph山田先生、Sax北口先生、Trb品川さんなどなど…。
本当に、素晴らしい方ばかりで、自分の演奏はもちろん、今の自分の生き方にも大きな影響を与えてくださった方ばかりです。
高校生になってから、2年間、ずっと「本番で思うように演奏できない」という状態が続いて、自分としてはかなり悩んでいました。その時にメンタルの面で自分を大きく助けてくれたのは、クラスの友人、楽器の仲間たち、Trb奏者の品川さんなどでした。そして、高校2年生の北海道管楽器個人コンクールの全道大会は、自分の壁を一つ超えた大会で、本当に本当に転機となりました。
あの大会の後、正直全然練習する気が起きませんでした。自分の中では、この高校2年生のソロコンは中学2年生のころからの大きな目標だったので、3年半の目標が終わってしまったこと、そして、自分の長らくの課題であった「本番できちんと演奏する」をある程度達成してしまったことで、「次の目標ってなんだろう」という虚無感のようなものばかりでした。
だから、2010年2月中旬ににこの大会が終わってから、翌3月末まで、ほとんど練習をしませんでした。「思い切り楽器から離れたい。何をすればよいのか分からない」、そういう感じでした。
自分は、具体的すぎるくらいの目標がないと動けないんだな、とこの時感じました。再びちゃんと心が乗り始めたのは結局その年の5月くらいでした。
それ以降は、本当に純粋に「楽しく」演奏することが自分の中の最大のテーマでした。それまでは「精一杯必死に」じゃないと演奏できなかった自分が、あの大会を機に大きく変わったんだなぁと実感しました。
それと同時に、「もう二度とあの2年間のような演奏をしたくない。本番できちんと演奏しなければならない」というプレッシャーのようなものもすごくあって、「今日の本番はまたちゃんとできるだろうか」といった不安はその後の本番ではいつもありました。
いま振り返って思うんですが、実はもうあのソロコン以降、自分は知らない間に楽器をやめる準備をしていたんじゃないのかな、と思います。結局、大きな目標がないと自分は熱中できない、ということも割と影響していたんじゃないかなとも思います。
今は、1週間後に迫った本番のことで頭がいっぱいです。最後になるかもしれないから、悔いは残したくないですし、今できる最大限の準備をして本番に臨むつもりです。本当に、多くの方々への感謝の気持ちしかないです。最後は、その恩返しの意味も込めて、少しでも良い演奏を、という決意があります。今回の本番はかなり自分のモチベーションも高くて、自分自身、「何が起こるんだろう」とすごくワクワクしています。
というわけで今日はこの辺で。
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